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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

翻訳もチェックも素人だけで済ませてはダメ

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翻訳もチェックも素人ができるものではないし、素人にやらせるべきものではありません。もし翻訳もチェックもすべて素人のみで済ませている会社があるとしたらどう思いますか?

プロの目を通さずに翻訳を済ませているという話です。最近話題のものから、身の回りで聞いたものまで3つご紹介します。

このところ話題になっている、とあるピザチェーンのチラシ

Twitterで話題になっていますね。ピザチェーン「ピザ○○○」のチラシの英語が変だというものです。

お腹すいてませんか?
Don’t you hungry?
そんな時はピザ○○○!
at that time,Pizza○○○!

どうやら機械翻訳の線が濃厚なようだとSNSではささやかれています。

ちなみに「お腹すいてませんか?」を本日現在Google翻訳にかけてみると「Do not you hungry?」と出ました。ちなみにYahoo翻訳も試してみたところ「Is a stomach not not crowded?」でした。

「そんな時はピザ○○○!」をGoogle翻訳にかけてみると「That’s when the Pizza ○○○!」、Yahoo翻訳では「Such a case is Pizza ○○○!」でした。

どちらも例のチラシとは多少異なりますが、笑いを誘うには十分ですね。

話を戻して、このチラシは英語ネイティブやプロの翻訳者のチェックを通していないことは明らかです。ちなみに、このピザチェーンの2010年度から2012年度の国内店舗数はいずれも350店舗を超えているようです。今現在は分かりませんが。何部印刷したのでしょう。膨大な部数ではないかと推測されます。それをプロのチェックもなく、恥ずかしい英語を載せてしまうとは。

某大手IT企業ウェブサイト日本語版ページでの商品紹介

今朝、某大手IT企業ウェブサイトの日本語版ページ記載が誤訳ではないかという、とある方のツイートを拝見しました。

Axxxx Pencilを見たことはないと思いますが、その使い方をあなたはすでに知っています。

気になったのでUSのウェブサイトを確認したところ、原文は次のようです。

You may never have seen Axxxx Pencil before, but you already know how to use it.

真意をくみ取ろうとせず、字面だけを訳していることは明らかですね。ちなみにこのページの日本語は、冒頭のタイトルをはじめ、すべてにおいていちいち気になって仕方がありません。恐らく翻訳したのはクラウド翻訳、その中でも素人レベルの方でしょう。でなければあり得ません。

企業の一般向け情報を素人に翻訳させ、それを公開してしまうのは度胸があります。しかもチェックもしていないのでしょうから。こんな広告で顧客を惹きつけられると思っているのでしょうか。広告の言葉などどうであれ売れるという自信でしょうか。

前後関係や他の日本語も気になる場合は、「を見たことはないと思いますが、その使い方をあなたはすでに知っています。」で検索するとすぐに見つかると思います。ウェブサイトが更新されなければ。

身近で聞いた話

某メーカーさんの話です。社内で英語ができるという方に日英翻訳をしてもらい、その英文を翻訳会社にチェックに出すという話は以前からよく聞いていました。ところが、そのチェックも同じ社内の同じようなレベルの方々がされているという話を耳にしたのです。

つまり、翻訳についての素人が日英翻訳し、別の素人がチェックをして製品として世に出すということです。しかもその方々は英語ネイティブの感覚が分からなくて困っているというのです。当たり前です。この話を聞いたときは耳を疑いました。

どうやら、翻訳ということがどこまでもなめられているようです。こんなことをして作った英語UIの載った製品を海外で売り出せば、なめられるのはメーカーさんなんですけどね。どうもお分かりでないようです。

もちろん、このメーカーさんは(日本企業はどこも同じかもしれませんが)翻訳費を「高い」と単価を下げたがる傾向にあります。納得です。翻訳は素人でもできるとお思いなのですから。

まとめ

通訳は英会話ができれば誰でもできるもの、ではありません。

翻訳は英語の読み書きができれば誰でもできるもの、ではありません。

和文のチェックは日本人、あるいは日本語を理解できる人であれば誰でもできるもの、ではありません。

英文のチェックは英語ネイティブ、あるいは英語を理解できる人であれば誰でもできるもの、ではありません。

簡単にとか、安くとか、都合のいいことばかり考えていると、会社がなめられることになります。ブランドイメージ低下につながります。そこまで分かって素人に翻訳させているのであればよいでしょう。でも、きっとそこまで考えていないのではないでしょうか。

こんなことを書いていて、某メーカーさんの担当者の方々の目に留まればお気を悪くなさるかもしれません。それでも構いません。そんな担当者の方々の目に留まればよいと思っています。気づいて頂きたいと思っています。


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