Com2 Blog

翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

「翻訳を勉強する会」公開勉強会 in 東京に参加してきました

昨年11月に大阪で開かれた「翻訳を勉強する会」の公開勉強会に続き、公開勉強会 in 東京に昨日参加してきました。今回もポイントは「要約」です。

大阪の公開勉強会については大阪でもレッスン「翻訳を勉強する会(仮称)」公開勉強会に参加してきましたをご覧ください。

今回も良質な糖分を十分に補給できる環境となっていました。脳みそフル回転の勉強会には非常にうれしいことです。

また、前回同様ホワイトボードの板書は公開OKとのことですので、まずは写真を掲載いたします。これを見るだけでも、翻訳に関するポイントやヒントを得られるかもしれません。

その後で、詳細な報告ではなく、自分なりに感じたことを絡めながら、自分の覚書程度に記録していこうと思います。(全体のわかりやすい素晴らしい報告は、きっと、きっとどなたかがしてくださるはず。)

おかしな点、間違っている点などありましたら、やさしくご指摘いただけますと幸いです。

まずはホワイトボード

辞書を読む

「辞書を読む」というお話が出ました。決して辞書を読んで訳語を探す、記載されている語義や用例から訳語を選択するということではありません。英日であれば、語義はあくまで英単語が持つ意味領域の一部に該当する日本語の一例というだけであり、それを使えばよいというものではありません。語義や用例を(どちらかといえば用例を)しっかり読み、調べている英単語の意味領域を理解することが必要なのであり、日本語ではどのように言い表すか、それを考えるのは翻訳者の仕事です。「おすすめ翻訳関連書籍(日本語関連とも言えます)」にも書いた通りです。

トレーニングとしての要約

要約はそれ自体が目的ではありません。原文と訳文の間にある翻訳プロセスであり、核になる部分を抽出することです。この翻訳プロセスでは、頭の中で絵を描き(あるいは実際に描いてもよいでしょう)、原文の真意を理解します。

そう、要約の第一歩は、原文をきちんと読み理解することです。理解できずに要約しようとすると、原文をまとめただけだったり、訳文を短くしただけのもの、またその段落だけしか見ず前後のつながりを意識していないものになってしまいます。

要約は、言いたいことをできるだけシンプルに伝えるトレーニングになります。要約するためには文章力、つまり語彙力や表現力が必要です。別の言葉を使って言い換えることでこうした力がつきます。

要約は自分の言葉で書きます。翻訳プロセスで絵を描き理解したものを表現するのです。とはいえ、何かよい言葉や表現が思いついたとしても、「この表現を使いたい」からスタートするのはよくありません。

原文に向き合うとき、自分が書くような気持ちで読む、次にどのように展開するか予測しながら読むとよいとのことです。これを聞いたとき、「松岡和子 – 『書く』ってなんだ?」 (ほぼ日手帳2019) で松岡さんがシェイクスピアの原文を手書きで書き写していらっしゃるという話を思い出しました。作者の気持ちになって書くということ、作者になりきって書くということをシミュレートしているのでは、そう感じました。

要約の課題選定

筋トレと同じで、多少の負荷がかかるものをこなし継続することで実力がつきます。ただし、やさしいか難しいかよりも「良い文」であること、つまり文法や構文がしっかりしていることが課題を選ぶ際の重要なポイントとのことです。やはり、トレーニングは正しいフォームを覚えるものであり、適切な道具が必要なのだと理解しました。

説明するということ

大阪の勉強会では、要約は1文とし、2文以上になったときは理由を述べることになっているそうです。文を無意味に分けることのないようにするためであり、間違っているところを指摘するとかではなく、自分で書いたものの根拠を説明できるようになってほしいためとのことです。これはとても怖いながらも重要なことだと感じました。

まとめ

皆さんの要約や訳文を見、自分のものを見返し、正解はわからないながらも反省することが多いことだけはわかりました。また、話を伺っている中で、要約や訳文のできがよく、指摘すべきところの少ない方もいらっしゃることもわかりました。自分に自信を持っているわけではないながらも、やはり目指すべきところはまだまだ遠いなあと、改めて自覚することができたのは、自分にとって参加したことによる意義の一つではないかと思います。

最後に

大阪勉強会の皆さん、大阪での公開勉強会に続きお疲れさまでした。ためになるだけでなく、進行もおもしろく、何度でも参加したくなる勉強会でした。

東京事務局の皆さん、すばらしいコーディネート、ありがとうございました。また、追加募集にも感謝いたしております。(本当にわたしが最後の1席をいただいてしまっていたのですね。でも、参加できて本当によかったと感じています。)


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です