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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

英語ができれば通訳翻訳できる? MTが正しい? 通訳翻訳なめてる?

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英語ができれば通訳とか翻訳ってできるんでしょ? という誤解は相変わらず蔓延していると感じられます。そんな中に自分も身を置いていたのかと思うと情けなくなります。

「素人に翻訳させるなよ」最近よく嘆いていることです。「少しくらい英語ができるからって翻訳できるわけじゃないんだよ」

いくら失礼のないようにオブラートに包んでお伝えしてもお分かり頂けません。直球でお伝えしてもお分かり頂けません。

社内通訳・翻訳をされていると思われる方のツイートを見ました。産休に入られるときの職場の方々との会話で、これだけの能力の人はこの会社にはいない、どこでも正社員としてやっていける、連絡もらえればこの会社にも正社員で入れると思う、などその方の仕事が高く評価されたとのことでした。

この職場では、この方のおかげで通訳と翻訳には英語力だけでなく高い技術や能力が必要であることが理解されたのではないかと思われます。しかし、世間では「英語ができる=通訳も翻訳もできる」という誤解が蔓延しているようにも感じられます。

私自身、過去に某メーカーさんで通訳・翻訳(まがい)の派遣の仕事に就いていました。通訳や翻訳の学習も実務経験もないままに。まず面接では英語が使えるかどうかくらいしか見られませんでした。通訳や翻訳の経験があるかどうかなどはいっさい聞かれませんでした。

その時はとにかく仕事がほしかったのと、英語を使った仕事に就けるという気持ちでいっぱいだったので、深く考えることもありませんでした。「やっと通訳と翻訳の仕事ができるようになったんだ」と喜んでさえいました。その後通訳や翻訳の勉強をして向上したのならよいのですが、何もしていませんでした。

浅はかでした。バカでした。救いようのないバカです。

最近仕事でよく目にする素人が英訳した原稿。それはそれはひどいものです。そんなもの市場に出したら企業の価値は間違いなく低下すると思われるレベルです。当のメーカーさんは気にされていない、あるいはそのひどさに気づかれていないのか。説明差し上げても状況は変わらないため、気にされていないのでしょう。

あまりにメーカーさんたちが翻訳に頓着されないようなので、最近は理解いただくことはあきらめるべきと考えるようになってきました。きっと無駄な戦いをしようとしているのだろうな、と。本当に虚しいんです。

日本の製品は無駄に高機能・高性能で他の国のメーカーに勝てないという意見をよく目にします。でも取説やUI文字列に関してはどこよりも低品質だろうな、と思っています。分かりにくい日本語から素人が翻訳した意味不明な英語が生まれ、そこから翻訳した多言語は、目も当てられないでしょう。でもそれでも構わないんですよね。

日本のメーカーさん、企業の皆さん、役所のみなさん、英語ができれば通訳も翻訳もできると考えている人多くありませんか? どんな仕事でも技術、能力、経験など必要でしょう。通訳や翻訳だって同じです。他のどんな職種よりも技術や能力が必要な仕事と言っても過言ではありません。

ボランティアを募って金を浮かそうとかだめですよ。
機械翻訳を導入すればWebサイトの多言語対応ができるとかバカじゃないですか? 
Google翻訳の結果と違うからって誤訳と思うのはどうかと思いますよ。

どうもいつも以上にまとまらないので(いつもひどいことは自覚していますよ)、このくらいにします。


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