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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

英語より短くすれば大丈夫って言われても

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ソフトウェアUIの多言語翻訳でお客様が次のようにおっしゃることがあります。「英語より短くすれば大丈夫です。入ります」

日本のメーカーさんがUI設計をする際、たいていはまず日本語文字列を作成します。次にその日本語を英訳するか、日本語と同等の意図が伝わるよう英語UI文字列を考えます。これを文字切れなく表示できるか検査をした上で、英語を原文として多言語翻訳が開始となるわけです。

英語から多言語に翻訳すると、文字列が長くなる言語が多数あります。文字列にもよりますが、中国語や韓国語以外はほぼ長くなると考えても差し支えありません。

そんなわけで、多言語翻訳を請け負う際に翻訳する文字列の長さの制限について確認します。何文字なのか、どのくらいの表示領域なのか、あるいはスクロールできるため制限がないか、などです。

等倍フォントの時代には文字数で指定することができましたが、プロポーショナルフォントが一般的な現在、何文字までという明確な数字を出しにくくなっています。かといって何の指針もなければ、短縮するためのやり直しが発生するリスクが高くなります。そのやり直しをできるだけ減らすためにもどの程度の長さに収めるべきか事前に確認する必要があるのです。

こういった打ち合わせの時です、「英語より短くすれば大丈夫です。入ります」と耳にするのは。それは入りますよ。表示確認もされているでしょうから。そこで、英語より短く収まる言語なんてそう多くはないこと、言語によっては1.5倍や2倍ですまないものもあることなどをお伝えします。「でも難しいんですよね」なんて言われたり。

とまあ、そんな不毛な会話をすることもあります。特にオチはありません。

日本のメーカーさんには、日本語と英語がすべての基準になると考える方が少なからずいらっしゃるようです。そうは問屋が卸しません。問屋が卸さなければメーカーさんも困るでしょ。


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