Com2 Blog

翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

ソフトリターンで分節を分割するには(Trados Studio)

studio2014-segment-softreturn

SDL Trados Studioで.docや.docxを翻訳する際、ソフトリターンで分節が分割されず困ったので対処方法を調べました。備忘録としてメモします。ちなみに私の現在使用しているバージョンはSDL Trados Studio 2014 SP2です。

Trados Studioをインストールしてから設定を変えていない場合、ハードリターン箇所では間違いなく分節は分割されますが、ソフトリターンでは分割してくれません。

しかし、ソフトリターンでわざわざ改行しているところは、分節も分割した方がよい場合が多いように思われます。

どのようにしたらソフトリターンで分節を分割できるのか、2つの方法をご紹介します。.docと.docxについてそれぞれ状況が異なるところがありますので注意が必要です。

1. 検証用に.docおよび.docxファイルを準備

検証用に、ソフトリターンとハードリターンを含む次のような文書を準備しました。同じ内容で.docと.docxを用意します。

document

2. デフォルト設定のままで開いたらこうなった

Studioの設定はいじらず、.docを開いてみたらこうなりました。

doc_options_default

.docxも開いてみました。当然同じ分節の状態です。

docx_options_default

いずれも「flex」と「This value causes …」や「row」と「The flex container’s …」が同じ分節になっています。これはメモリの流用を考えても分割したいですね。

3. ファイルの種類で設定

[ファイル]タブ→[オプション]で[オプションダイアログボックス]を開きます。

[ファイルの種類]→[Microsoft Word 2000-2003]→[一般]を選び、「ソフトリターンを構造タグとして処理する」にチェックを入れます。

Options_word_2000-2003_soft-return
こうすることで、ソフトリターンを分節の分割として処理するようになります。

試しに.docを開いてみるとこのようになりました。「flex」と「This value causes …」や「row」と「The flex container’s …」が分割されています。

doc_options_softreturn

しかしです、[ファイルの種類]→[Microsoft Word 2007-2013]→[一般]にはこのような設定項目がないのです。

Options_word_2007-2013_default

当然、先ほどの設定はMicrosoft Word 2000-2003用のもの(.doc用)なので、.docxを開いても状況は何も変わりません。

4. 翻訳メモリの分節規則での設定

もうお気づきかもしれませんが、そう、翻訳メモリの分節規則という手があります。分節規則にソフトリターンを追加してあげればよいのです。下記に記載もありました。

KB #3632 | Know how: Creating segmentation rule for soft return

分節規則のダイアログで[追加]ボタンを押して[分節規則の追加]ダイアログを表示します。

[説明]にはわかりやすく「Soft Return」と入れましょう。
[詳細表示]ボタンを押し、[分節の前]ボックスには「[\w\p{P}]\s?[\n]+」、[分節の後]ボックスには「\s?」を入力します。

add-segment-rule-softreturn

.docxを開いてみます。すると「flex」と「This value causes …」や「row」と「The flex container’s …」が分割されています。

docx_tm_segment-rule-added

.docを開くと、もちろん問題なくソフトリターンも分割されています。

5. まとめ

ソフトリターンで分節を分割したい場合、最初に書いたように.docと.docxでは違いがありました。

.docはオプションの設定でも翻訳メモリの分節規則に条件を追加しても対応できます。

.docxは翻訳メモリの分節規則に条件を追加するしかないようです。


コメント

コメントを残す