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値引きとキャッシュバックと正味支払額、また目的と手段

sale-cashback

パンツを買いました。下着じゃない方の。近いうちに買おうとは思っていたのですが。今日は軽く詐欺にあった気分です。

つらつらと書いていきます。いつもより一層まとまりのない内容になっていると思います。

パンツを1本ほしいなと考えていました。目星もつけていました。今日は下見のつもりで、良ければ買ってしまおうと、そんな具合で何となく出かけました。

店に着くと目的のパンツを発見し、しげしげと見ていました。9,000円のパンツです。そこへ若い店員さんが「それいいですよね」などと言いつつ近づいてきました。「今なら20%オフ、3,000円のキャッシュバックもあるので実質4,000円で買えますよ」

9,000円の20%オフは7,200円、3,000円のキャッシュバックなら実質4,200円、間違ってはいないし、確かにお得。いずれ買うのであれば悪い話ではありません。試着して裾上げを頼みました。

裾上げが終わったとのアナウンスを受けてレジに並びました。支払いは7,200円に消費税で7,776円。これは仕方ないものです。そしてレジのお兄さんが差し出してくれたチケットは1,000円。「?」3,000円と1,000円では大きな違い。さすがに気の小さい私も尋ねました。

「あのお兄さんが3,000円のキャッシュバックと言っていたのですが。」するとレジのお兄さんは一応申し訳なさそうに「1万円以上だと3,000円のキャッシュバックになるのですが、買い足しされますか?」「いえ、これだけで結構です」

レジのお兄さんの言う1万円というのが、値引き前の金額なのか値引き後の支払金額なのか不明です。でもいま必要なのはパンツだけでした。2,000円のチケットを得るために必要ではないものを買うつもりはありません。

お得な話があると惑わされて、必要でないものを買ってしまう人は多いのではないでしょうか。だから「今なら」「今だけ」を枕詞に、「〇〇%オフ」「〇〇円のキャッシュバック」「〇〇がついてくる」と消費者心理をつく商法が存在するわけです。

今日の例だと、1,000円のチケットを3,000円にするために総額1万円を超えるように買い足した場合、それが必要なものであれば得をしたことになるかもしれませんが、無理やり選んだとすれば無駄な出費、単なる浪費となります。

さほど豊かではない日本の労働者としては、安く買うことは非常に重要です。お得なものを求めるのも自然なことです。しかし、買うと決めているものを少しでも安くというのは必要ですが、「〇〇%オフ」や「〇〇円のキャッシュバック」を得るために買わなければいけないと考えるのは目的と手段が入れ替わってしまうことになります。

先日ツイッターでこんな言葉を目にしました。

ONCE WEAPONS WERE MANUFACTURED TO FIGHT WARS.
NOW WARS ARE MANUFACTURED TO SELL WEAPONS.

戦争の手段であった武器がいつの間にか目的となり、目的であった戦争が武器を売るための手段にとって代わっているという言葉です。

目的と手段という話になると、CATツールが思い浮かびます。本来は翻訳作業を効率化するためのもの、翻訳者の作業を支援するためのものだったはずです。それがいつしかクライアントや翻訳会社の中ではCATツールありきで翻訳という業務があるという、おかしな認識に変わってしまっているように思われます。

個人の消費にしても、社会や政治にしても、翻訳にしても、目的と手段を取り違えてはいけないなと、消費活動から思いを馳せました。


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