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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

キャンセルといふこと

cancelled

仕事がキャンセルになることはあります。エージェントで働いていても、ソースクライアントの都合やらなにやら、キャンセルになることがあります。もちろんフリーランスで翻訳会社から打診をいただいていたものがキャンセルになることも。

以前Tさんのツイキャスで、「エージェントとして打診した案件がキャンセルになった時、依頼先の翻訳者さんにキャンセル料を払いますか」と質問したことがあります。キャンセル料についてどうだったか残念ながら覚えていないのですが(はい、わたしがポンコツなんです)、「発注書を送っちゃえばいいのよ」とのご意見をいただきました。

結局、今も働いているエージェントでは、案件開始まで発注書を発行していません。しかし、依頼先の翻訳会社や翻訳者さんの状況もよく理解しているため、スケジュールは随時更新して連絡するようにしています。必要であればキャンセルによる損失は補填すると申し出ています。キャンセルになりそうな場合にはそれも連絡しているので、補填というところまで行ったことはありませんが。

ところで、フリーランス翻訳者としてのわたしはキャンセルで痛い目に遭いました。痛い目と言えるかわかりませんが、数万円分の見込みを失ったといったところでしょうか。昨年末のことです。

12月中頃だったか、小さなテスト案件をいただきました。その結果を認めていただいたのか、すぐに年末年始にかかるそれなりの規模の案件の打診をいただきました。納期が厳しいようで、どのくらいのワード数対応できるか聞かれました。その少し後、別の翻訳会社から同じ時期の案件2件のお話をいただきました。この時点で最初に来ていた案件を優先し、後の2件は対応できるボリュームが少なくなる旨回答しました。

さて、優先した案件の開始予定時期が近づいても翻訳会社から音沙汰ありません。こちらからメールで状況を伺うと、まだ連絡が来ていないが12月〇〇日には開始すると思うとの回答でした。この段階でその案件を確実に発注いただけるのか確認しておくべきでした。

12月〇〇日になっても音沙汰なしです。こちらからメールで伺うと、キャンセルかも、というような回答でした。やられた。担当者様に悪気がないとしても、やられた。別の方を受けておけばよかった。

そうして静かな、スローな年末年始を過ごすことができました。

 

翻訳会社は翻訳者に日程を空けておいてほしいがために打診するのです。打診を受けた翻訳者は他の仕事をセーブします。もちろん状況次第では別の仕事を受けることもありますが。

日程変更やキャンセルというのは起こり得る事態であり、翻訳者だって理解しています。しかし、状況が変わったのにほったらかしであるとか、連絡もせずキャンセルするということは、その会社なり担当者が信頼に値しないことを表明することに他なりません。

結局痛い目を見るのは翻訳者ですが、それ以降、その翻訳会社の優先度は下げるのではないでしょうか。ひどい状況が続けば取引自体を考え直すのではないでしょうか。

わたしはと言えば、その翻訳会社の優先度は下げるでしょう。対応のよい他の翻訳会社の仕事を優先するでしょう。もし連絡もなくキャンセルされるような事態が繰り返されるようであれば、仕事を受けることはなくなるでしょう。

 

エージェントで働いていても依頼先に迷惑をかけないようにすることは気を付けていたことですが、自分がキャンセルに遭遇したことで、今まで以上に想像力を働かせた対応ができそうです。

受ける側としては、打診はあくまで打診であり、受注ではないということを再認識しました。間違いなく発注いただけるかどうか確認することの大切さを身をもって思い知ることができた、そんなとんでもない年末年始でした。皆さんも気を付けましょうね。


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