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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

翻訳者を目指すのならMLVは向かないかもしれない

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翻訳者を目指すのなら、MLV(Multi Language Vendor、多言語翻訳取扱業者)に勤めるのは正しい選択ではないかもしれません。

私は現在翻訳コーディネーターをメインで行っています。多言語展開を扱う割合が多いです。とは言っても、純粋なMLV(?)ではなく、翻訳も扱う制作会社でのことです。

面白味もあります。それまで触れることもなかったような言語を見る機会もあり、様々な言語の特徴など少しですがつかめるようになりました。もちろん読めるようになるわけではありません。

欧州の多くの言語で小数点はコンマで桁区切りはピリオドだったり、ギリシャ語は疑問符が「?」ではなく「;」(セミコロン)だったり、タイ語は句点のピリオドがなかったり。普通に生きていると知らないようなことを山ほど知ることができます。

しかし、私の目標はフリーランスの翻訳者として身を立てること。翻訳には真面目に向き合いたいと考えています。そうなると、読めない言語の何をチェックしているのか? と疑問を持ってしまいます。

英日や日英翻訳の場合、原文の意図を正しく理解して翻訳しているか、訳文として読みやすいかなどもチェックし、修正できます。しかし、多言語だとそうはいきません。

言語が多ければ、MLVから特定地域の翻訳会社に手配することもあります。例えばアジアの言語はA社、中央ヨーロッパの言語はB社、といった具合です。

そういった翻訳会社で翻訳とプルーフまでしてもらい、チェック済みのデータが戻ってきます。直接翻訳者に手配したとしても、プルーフもネイティブに手配します。それを私たちコーディネーターがさらにチェックするのです。ただし、下記のようにごく表面的なことしか見ることができません。

分節単位での翻訳漏れはないか
数字の間違いはないか
句点やら何やら体裁上の不備はないか
指定用語が正しく使われているか

ソースクライアントの求めているのもその程度だったりします。社内でもきっとそうです。翻訳を翻訳として考える人などどれだけいるでしょうか。単なる言葉の置き換えです。その置き換え方が正しければよいのです。

そう、多言語を扱う日本の翻訳コーディネーターは、ローカライズエンジニアやプロジェクトマネージャーなのです。それはそれで面白い仕事ではあります。実際、私もこの仕事をしているおかげで、正規表現やマクロを使って大量のデータを一括で処理する楽しさを覚えました。しかし、翻訳をしたい人には向かない仕事かもしれません。

どうも自分の主観を書くと、まとまりのない文になりがちでいけませんね。


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