父親はそばアレルギー、自分は幸いにもそばを味わうことに喜びを感じるCom2です。
そばは日本を代表する食事の一つです。今日は、そんなそばを粋(イキ)で鯔背(イナセ)に食すポイントを10個お伝えしたいと思います。すべて簡単なことなので、ぜひ試してみてください。
1. まずはそばだけ味わう
そばを数本、つゆに付けずに食べてみます。純粋にそばの味を確認できます。また、これをすると通っぽく見えます。ただし、気取って見えたり、グルメぶって見えたりすることもあるので注意してください。
2. つゆは一度に全部猪口に入れない
そば徳利のつゆをいきなり全部猪口に入れないようにしましょう。まず必要な分だけ注ぎます。食べ進める中で、少しずつつぎ足すと、最後まで同じ濃さで食べることができます。
3. そばつゆの味をみる
そばつゆの味を確認します。単に濃い薄いの違いもあるでしょうし、甘い辛いもお店によって違います。つゆの特徴によって、どのくらいそばをつけるか決めます。
4. 薬味とわさびはいきなりつゆに入れない
出されたものだからといって、何でもかんでも最初からすべて入れては、つゆの味が台無しです。
薬味は味にアクセントを加えたいとき、つまり食事の後半でつゆに入れるか、箸でつまんでそばと一緒に食べるか、最後にそば湯を飲むときに入れるなどするとよいです。
わさびは、あとで書きますが、つゆに溶かない方がよいでしょう。
5. 一口の量は少な目に
何事もやりすぎはいけません。食べ物によっては口いっぱいにほおばる幸せもありますが、そばの場合は少しずつすするのがお勧めです。口いっぱいにしてしまうと、風味が広がる余地がなくなってしまいますし、のどごしを楽しむこともできません。何事にも適量があります。少な目を意識しましょう。
6. そばはつゆに浸さない
つゆはそばの下半分程度つけるとよいでしょう。つゆの濃さによっては3分の1程度にした方がよいかもしれません。
そばとつゆのバランスがよいと、すすった瞬間まずそばの風味が口中に広がり、次につゆとの絶妙なからみ具合を味わうことができます。
7. 必ず音を立ててすする
音を立てないで食べるのは邪道です。パスタではないので、必ずズルズルっと音を立ててすすりましょう。これには理由があります。
そばつゆは、そばをつけて持ち上げると重力によって下へ下へと垂れてゆきます。そばをつゆにつけてすぐにズルズルっとすすれば、そばに絡んだつゆが垂れてしまう前に口の中に一緒に入るため、そばとつゆどちらも味わえます。これはラーメンやうどんにも言えることです。おいしく食べるための知恵なのです。
8. わさびはつゆに溶かない
わさびをおもむろにつゆに溶いていませんか?
わさびはつゆに溶かない方がよいです。溶いてしまうとつゆの味も変わってしまい、またわさびの風味も辛みも損なわれてしまいます。つゆに溶かずに食すことで、わさびの風味も辛みも十分に感じることができます。
わさびは箸の先につけてからそばをつまむ、あるいはそばの上に乗せるなどして食べます。こうすることで、わさびの風味と辛み、そばの風味、つゆの味すべてを楽しむことができます。
9. 最後の1本まで大切に
そばに限ったことではありませんが、食べ物には感謝の気持ちを忘れずに、残さず食べましょう。短く切れたそばが最後に残った時は、端を立てると1本ずつつまむことができます。もったいない精神で最後の1本まで大切に食しましょう。
10. しめはそば湯
そば湯はそばをゆでたときのゆで汁です。実はそばの栄養分はゆでているときに溶け出しています。一番栄養分を含んでいるのはそば湯だとも言われます。
徳利に残ったつゆを猪口に入れ、そこにそば湯を注ぎます。お好みで残った薬味を入れます。冷たいそばを食べた後、温かくわずかなとろみのあるそば湯は、またたまらなくおいしいです。
猪口に残ったそばの切れ端などもまた愛嬌です。なぜかかわいく思えるのは私だけでしょうか。
まとめ
以上、すべて簡単なことばかりですが、これだけでいつもよりおいしくそばを頂くことができ、そばがもっと好きになります。有名店でなくても十分お分かり頂けると思います。例えば、生わさびをすりおろすような味をとことん追求するようなお店でなくても、いつもよりも格段にそばを楽しめるようになること請け合いです。
とはいえ、食べ方にも好みがありますので、無理にと言うわけではありません。まず大切なのはそばを楽しむことです。もしこの食べ方でいつもよりおいしく食べられたと感じて頂ければ嬉しい限りです。なんだかお腹がすいてきました。そばを食べにいきましょう。
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