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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【CATツールを利用する】効率化と用語管理

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ソースクライアントも翻訳会社もCATツールを使うのではなく、CATツールに使われています。縛られてしまっています。でも、本来ツールは人間の利便性のために利用するものです。

翻訳のコーディネーションをしていると、前処理としてバッチ翻訳をし、新規とファジーマッチ箇所だけを翻訳してもらうよう手配します。それ以外は費用は発生せず、翻訳者は触りません。翻訳しやすいかどうか、訳文としての質がどうか、そんなことは二の次になっています。

このような使い方で、そこそこまともに翻訳できる案件は限られています。マニュアルなどです。それ以外の文書には向かないと考えて間違いないと思います。

では、CATツールは限定的にしか使えないかというと、そうでもありません。使われるからいけないだけ、縛られるからいけないだけなんです。

私はCATツールを使っています。SDL Trados Studio 2014です。自分なりに目的をもって使います。

効率化のために使う

類似した文が出現した場合、「以前訳した気がするな」「どんなふうに訳したっけ」と思うことがあります。そんな時にCATツールは役に立ちます。そもそも流用というのがCATツールの基本です。

自分で訳したものを翻訳メモリとして蓄積しておきます。類似した文を訳すときに訳文候補として出てきたり、翻訳メモリを検索して部分的に似ているものや、苦労して訳した結果を探すこともできます。

前にも調べた気がするんだけど、とデジャヴのように感じながら同じことを一から調べ直すより早いです。

用語管理のために使う

訳語リストが支給されることがあります。また、自分で一生懸命調べ、裏付けを取った訳語もあります。それをExcelなどの対訳リストにするのですが、探すのはなかなか面倒です。

そんな時にCATツールの用語集形式にします。用語集を連携させて翻訳すると、蓄積した用語集から訳語候補を表示してくれます。

まとめ

CATツールを使って翻訳していると、100%マッチになったり、90%マッチなどのハイファジーになって、翻訳速度を上げることができます。もちろん、さほど流用率の高くない原稿を訳すときにも、低いマッチ率で訳文候補を出すこともできます。

大切なことは、翻訳の時間を短縮して、その分推敲や確認に時間をかけること。100%マッチ箇所や、ハイファジーで簡単に修正してとりあえず進んだ場合、前後関係から流れが悪くなることもあります。

CATツールは効率化を実現したり、指定訳語を容易に適用するのに有効です。しかし、訳文の品質は人の目で見るしかありません。機械でできることは機械をうまく活用し、人にしかできないこと、人の手ですべきことに時間をかけられるようにしたいものです。


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