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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【翻訳を扱う会社から】訳してあればいいと言われても

from-mlv

とうとうぶつかってしまったようです。できればかかわりたくはなかった。「高い。訳してあればいいから単価を下げて」というクライアント。

ある日のこと、会社に帰ってきた営業担当者が私のところにやって来ました。取引のあるクライアントですが、今までお仕事を頂いていたのは部署Aと部署B。その日は新たに部署Cからのお話だったとのこと。

社内資料で、今までは社内で訳していらしたらしいんです。でも今回からアウトソースすることにしたと。私の勤める会社の単価を知っていて、うちの営業に「単価はこれですよね」とマニュアル(取説)案件の単価を想定していたようです。

話を聞いている限りでは、多少専門性の高い内容の様子だったため、「マニュアルの単価は○○円だけど、少し高くなって△△円くらいになると思うよ」と、またそのほかにも必要なことをいろいろと伝えました。

2、3日後、その営業から話がありました。「××社さん(私の勤め先)は単価が高いですよ」「もっと頑張らないと(仕事をとれませんよ)」と言っていたんですって。何を頑張れと仰っているのでしょうか。単価を下げることが頑張ることと思っていらっしゃるのでしょうか。

「そんなに大した内容じゃないから」と仰っていたようです。しまいには「訳してあればいいから単価を下げて」と。とうとう一番困るセリフが出てしまいました。

翻訳者は、いつも最善を尽くします。納期が厳しい案件では調査や推敲に満足するだけ時間をかけられないことはあるかもしれませんが、手を抜くわけではありません。80%とか70%の品質で訳すなんて器用な(?)ことはできません。

だったらGoogle翻訳でも使えばいいんです。なんなら「クラウド翻訳というものがありますよ」と紹介差し上げてもよいと思います。まあ、営業は付き合いもあり、またお仕事を頂いている部署Aや部署Bに悪い影響があってもいけないと考え、そこまで言えないでしょうけれど。

そういうクライアントがいた場合、本来であれば、翻訳会社からそれなりの知識を有した人、あるいは相手の自尊心を考慮してそれなりの肩書の人を出して、説明差し上げて、理解して頂くべきでしょう。残念ながらそういう人がいない会社ではどうしようもありませんが。もっとも、説明差し上げて納得されるような方ばかりではありません。

私が出ていけばいい? いえいえ、このような状況ではもう、私は伺う気にもなりません。私のような一担当者が出て行っても無駄でしょう。恐らくですが、「そうは言っても他社さんは安い単価を出していますよ」とか言われるのがおちです。分からない人は分からないんです。

おかしなクライアントを抱え、それに対処する力のないエージェントで働くのって、結構ストレスなんです。せめて翻訳者の皆さんには迷惑がかからないよう、譲るべきでないところは譲らないよう頑張るだけです。私だって、理不尽な要求は受けたくありませんし。翻訳者もコーディネーターもまっとうな仕事をしたいんです。


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