Com2 Blog

翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【翻訳を扱う会社から】クライアントが安い方へどんぶらこ、その先は

from-mlv

翻訳を扱う会社で働くことで見えてきたことがあります。今日はクライアントが安い方へ安い方へと流れていくお話しです。

私のチームではいまだ機械翻訳を扱っていません。つまりMTPEを手配してことがありません。(MTかと思うような酷いソースを渡されたことはありますが。)

社内でも一部ではMTPEが始まっているところもあります。また、クライアントの依頼でMTPEのトライアルのようなことをしているという話を耳にすることもあります。

でも私の担当しているクライアントはMTPEには手を出していません。では、理想的なお客様であり取引は安泰かというと、必ずしもそういうわけではありません。

随分前のことですが、黒船来航のように海外の安いベンダーがやって来ました。最初こそ安かろう悪かろうでしたが、徐々に品質も安定してきたようです。

ここで言う品質は、読みやすさなどのような本質的な訳文の品質ではありません。データとして妥当であり、クライアントの指示を守っていることを意味します。多言語など扱うこともあり、訳文の本当の品質などベンダーでもクライアントでも分からないのです。翻訳者とプルーファー、それに機械的なチェックなどの工程を通すことで、品質が確保されていると考えている、ただそれだけです。

さあ、品質が安定してきたという話になると私たちとの勝負は、そう、価格だけです。勝てるわけありません。

不思議なのは、海外のベンダーの中には考えられないほど安い会社があります。どうしてそんな価格での提供が可能なのか分かりません。機械翻訳でもない限り不可能なレベルです。

日本でそれに太刀打ちしようとすれば、翻訳単価を半分、私たちの給料も半分とでもしない限り無理です。そんなことしたら人がいなくなって会社は潰れますけどね。

いずれにしろ、クライアントが安い方へ安い方へと流れていくのを目の当たりにしているわけです。価格において従来では、いや、今でも私たち日本のベンダーでは考えられないような安価な競合相手がいるわけです。

この次の流れは何だろうと考えると、やはり機械翻訳しかありません。

現在でも翻訳支援ツールを使って、パッチワーク翻訳をして、できるだけ費用を抑えるというのがクライアントの考えです。私たちもそのようにするしかない状況です。「安く」がキーワードです。であれば、当然のように次はMTPEという流れになります。

今は、「とうとう来るか」「いつ始まるんだろう」などと戦々恐々としています。


コメント

コメントを残す