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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【翻訳を扱う会社から】ノーチェックでって依頼したんでしょ

from-mlv

翻訳を扱う会社で働くことで見えてきたことがあります。今日は短納期の案件をノーチェックで依頼したとある営業のお話しです。

数年前、ある営業がソースクライアントから約款の英日翻訳を受注しました。短納期の案件だったと思います。

通常の案件はコーディネーターを介すのですが、時々営業が直接外部の翻訳会社に依頼することがあります。その案件もそうでした。

短納期だったため、翻訳会社にはノーチェックでいいと依頼したようでした。つまり、仕事を受けた翻訳会社が翻訳者をアサイン、翻訳してもらい、上がったものをそのままうちの営業に納品するということです。

翻訳者としても短納期での対応であり、十分な確認時間も確保できないでしょう。翻訳会社でも品質を保証できませんから、受注を渋ったのではないでしょうか。その時営業が品質についてどのように翻訳会社と話をしたか分かりません。ノーチェックと言えば、普通は納品されたものを社内で確認します。そのように、自分が確認するからいいですよと伝えたのかもしれません。

さて、上がってきた翻訳をどのように営業が確認したのか、していないのか知りませんが、クライアントに納品しました。

さほど時間を置かず、誤訳や誤訳の疑いのある個所の指摘が入りました。「shall not」が「shall」で訳されているというような、肯定と否定が逆になっている致命的なものもありました。その一つでクライアントは不信感を持ったようです。当たり前ですが。「他は大丈夫ですか?」となり、全文見直すことになりました。

見直しからは私も入りました。ほかにも致命的なものが一つ(と記憶しています)、その他エラーが数か所見つかりました。

営業がどう言っていたかというと、想像がつくかもしれません。「あの翻訳会社だめじゃん!」というようなこと。どのような言葉だったか覚えていませんが、おおよそそんな風なことです。

それを聞いていて、さすがに「でもノーチェックでって依頼したんならしょうがないよ」と私。そりゃそうですよね。

そうなんです。短納期というのは、リスクも分かって、それをどこで対応するか考えた上でないと無理なのです。ところが、翻訳の苦労や大変さ、どのように品質を確保するかなど理解しないまま、クライアントの要求をのみ、無責任に受注して仕事を回そうとする人もいるのです。

短納期の案件などは特にそうですが、信頼関係の築けていない翻訳会社や担当者などからは受けない方がよいかもしれません。


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