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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

紙の原稿、PDF原稿、スキャンした原稿

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紙の修正原稿は好きですか? PDF原稿は好きですか? スキャンした原稿は好きですか?

最近、PDF原稿に関するツイートとFacebookの投稿を見たような気がしています。ちょうどわたしもそんな原稿に悩まされていて「タイムリーだな」と思っていました。

とはいえ、わたしの場合は自分の翻訳業ではなく、エージェントでの仕事の方でしたが。

やはり、事細かに書くわけにはいきませんが、だいたいのところを。

読めない原稿、読めても困る原稿

簡体字中国語です。ソースクライアントから赤ペンで修正指示の入った紙の原稿が送られてきました。手にしたときの状況を表すのは簡単です。「えっ!」

読めません。現地法人でのチェック結果です。ソースクライアントも困ったのでしょう。翻訳者さんに確認してもらって直してほしいとのことでした。

何はともあれまずはスキャンです。数百枚ありました。スキャンしたのはわたしではありませんが、まあ何というか、お疲れさまでした、と。

そのスキャンしたPDFを送るわけです。心苦しいったらないです。でもそれしかないんです。きっとネイティブなら読めるだろうと。そうです、「みみずのぬたくったような」字もありました。これがもし日本語であっても読めなかっただろうな、そう思いました。

さて、翻訳の確認とDTPの作業を開始したところに追加原稿が入ってきました。幸い今度は紙ではありません。幸い、さいわい、スキャンしたPDFでした。全然さいわいじゃない・・・。

唯一の救いは同じ赤ペンであっても日本語で書かれていたこと、みみずではなかったことくらいでしょうか。しかし修正量と内容はそれなりにすさまじいものでした。

察しの良い方はお気づきかもしれません。この段階で2種類の原稿を回しています。ひとつは簡体字中国語の手書き原稿。もう一つは日本語だけれどもスキャンしたPDF原稿。死にそうです。

この2種類の原稿が存在するだけでもきついのに、並行して修正を進めています。日程の関係でやむを得なかったのです。校正は地獄のようでした。

最低でもテキストの取れる原稿がほしい

紙の原稿、スキャンしたPDF原稿、いずれにしても次のような点が障害になるでしょう。

  • 書く人によっては読めない
  • 筆圧や色の状態によっては見えない
  • テキストをとれない

もちろんこれだけではありませんが、これだけでも十分でしょう。

読めないのは致命的です。当たり前です。

見えないのも致命的なのは言うまでもありません。

テキストを取れない、手でタイプするしかない、これを問題だということに意外と思われるソースクライアントもいらっしゃるかもしれませんが重要です。ミスをするリスクが何十倍にも何百倍にもなるんです。時間がかかってリスクが増えるのではいいことはありませんよね。

テキストのとれるPDFに変換するのは今どき問題ではありません。PDFに注釈を入れるのもAcrobat Readerでもできます。よほど古いバージョンでなければできます。

ぜひ、ぜひとも、せめてテキストの取れるPDF原稿での指示をお願いしたいと思っています。お互いのためです。ソースクライアントサイドでも後で確認されるはずです。そのとき手書きの原稿よりもきっと作業がしやすいはずです。

いえ、手書きがいけないとは言いませんし、手書き原稿にもよいところがあるとは思っています。自分でも社内では手書きで指示を出すこともあります。

でも、多言語では、できればテキストをとれる原稿と注釈の指示、必要に応じてWordの補足原稿などがほしいなと切に願うだけなのです。

以上、ほぼ現場からお伝えしました。


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