Com2 Blog

翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【翻訳を扱う会社から】CATツールでの解析結果が予測と違うということから

from-mlv

翻訳の関係する業務、まず行うことはボリュームや流用率を見るための翻訳支援(CAT)ツールでの解析ではないでしょうか。改版で少ししかテキストを変更していない、それなのに意外と流用率が低い、そんなこともあります。なぜでしょう。

別の方の管轄する仕事の解析をして、結果が予測より悪いと、「えっ、なんでこんなに当たりが悪いの?」と言われることがあります。責められているような、嫌な気分になることもあります。

正直「知りません」といったところです。CATツールでの解析って思ったほど上手くいくことばかりではありません。予想どおりにならないことの方が多いと思っていてもよいかもしれません。

込み入った書式情報も持たない非常にシンプルなつくりの文書があったとします。改版です。旧版から変更された分量はちょうど1割です。旧版の翻訳メモリもあります。この場合、9割が100%マッチ、残り1割はノーマッチかファジーマッチとなるでしょう。

しかし、翻訳のソースとなるファイルは、多くの場合何らかの書式情報を持っています。マークアップ言語であればタグがあるでしょうし、DTPデータであればより複雑に書式タグがついていることもあるでしょう。

また文の最初や最後ににタグや記号がある場合など、そのタグや記号が意図せず分節から外れてしまうこともあります。訳文に影響が出てしまうこともあり、翻訳メモリ作成の前にはメンテナンスすることもあるでしょう。そうなると流用した際に、それが裏目に出てマッチ率が低下することもあります。

さて、そんなこんなで旧版から1割しか変更していないのに、8割しか100%マッチにならず、残り2割がノーマッチかファジーマッチになってしまうというようなこともあります。何が原因なのでしょうか。

解析を行ったCATツールのオペレーターのせいでしょうか。オペレーターは、もらったソースファイルを、もらった翻訳メモリで解析するだけです。不適切な設定によりマッチ率が低下することはありますが、であればすぐに気づきます。

流用した翻訳メモリのせいでしょうか。可能性はあります。翻訳メモリはメンテナンスするのが基本ですが、ときに雑な状態のものもあります。前述したように、メンテナンスしてあれば万事うまくいくというものでもありません。

ソースファイルはどうでしょうか。1割しか変更していないはずが、よくよく調べると他にも変更してあったということもままあります。当たるはずありません。変更箇所が1割と言うからにはそれなりに確認しておくことが必要です。

さて、解析結果が出ました。1割だけが翻訳対象になると思っていたのに、2割も翻訳が発生する。さあ、誰かを責めるべきでしょうか。解決する、あるいは改善する目的で原因を特定することは必要でしょう。しかし責めるとか責任を擦り付けるとか、そんなことからは何も生まれません。

それぞれが自分の仕事に責任を持つことが大切です。何か問題があったり、意図しない結果が得られた場合には、その原因を客観的に、冷静に調査することが大切です。人を責める姿勢や、人任せにする姿勢は前進を妨げるだけでなく、気分よく仕事することもできなくさせます。

いろいろ思うところがあったので、感情的な雰囲気が出てしまっているかもしれませんが、まあ、気持ちよく仕事しましょうよということです。雑なまとめですみません。


コメント

コメントを残す