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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

【翻訳を扱う会社から】私が扱う仕事について

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翻訳を扱う会社で働くことで見えてきたことがあります。まずは私が扱う仕事についてお話しします。

翻訳を扱う会社。つまり翻訳会社ではありません。ソースクライアントと翻訳者あるいは翻訳会社の間に立っていろいろしています。人によっては交通整理、担当者や案件によっては単なるデータの横流しになることがあります。

対応している言語と手配

言語は日英や英日、その他多言語翻訳まで対応しています。

日英や英日翻訳では、翻訳者へ直接手配する場合と、翻訳会社を介して手配する場合があります。だいたい半分半分といったところです。

多言語翻訳では、ほとんどの場合関連会社である翻訳会社や、その他翻訳会社に手配します。世界中の翻訳者に直接手配することはほぼありません。

どの言語の翻訳であっても、ソースクライアントから提供されたデータを確認し、最適な工程を検討し、十分な準備をし、手配します。

超短納期で参考資料も何もなく、とにかく納期優先というような案件もあります。そんなときは、それなりの準備しかできません。このような案件では、翻訳者や翻訳会社にどの程度の品質で良いかと言う点を伝える、あるいは相談します。正直やりたくない仕事です。翻訳者の方も同じだろうな、自分だったら受けたくないな、などと思いながら、手配します。

やたらと参考資料を送ってくれるソースクライアントもいます。さすがにそれをすべて横流しはできません。必要なものがあれば手配時に支給します。多すぎて目を通せないとか、どこを参考にするのか分かりにくいとか、まるで使えない場合もあります。

この仕事のおもしろいところ

日常生活を送る中で出会うことのない言語を毎日のように目にすることは、この仕事の面白いところです。

英語と同じアルファベットにアクセントのついた文字、キリル、ギリシャ、双方向言語、中国、ハングル、タイ、ベトナム、ヒンディーなどなど。スワヒリ語などは、アラビア文字とラテン文字のどっちを使うべきか分からず、在日ケニア大使館に質問したこともありました。

それぞれの言葉を読んだり使えるようにはなりませんが、言語の特徴などは分かるようになります。基本的な表記の注意点なども覚えることができます。

やりたくない仕事

納期優先で品質は二の次という案件の対応をすること。

安い案件だからあまりチェックしないでね、と言われる案件。

翻訳費を抑えたいから何かいい方法考えて、と言われて翻訳支援ツールを駆使する案件。そんな時は完全流用箇所をできるだけロックすることになります。翻訳しにくいだろうなと分かって手配するのが心苦しかったり、そんな品質しか求められていないのかと思うと虚しくなったりします。

どんなツールでも、適切に、また正しい意図をもって使いたいですね。

我慢の限界を感じること

ソースクライアント社内で、英語が少しできる程度の人に日英翻訳させ、それをプルーフに回されること。

場合によっては機械翻訳よりひどいんじゃないか、という英文も多々あります。何をどう直すのが正解なのか分かりません。

しまいには、英文が何を言っているのか分からないからと参考にもらったソースの日本語も意味不明なこともあります。

まず、日本語のライターの教育が必要であり、次に素人に英訳させないでプロに英訳を依頼するという、当たり前のことを考えてもらうことが必要です。

ソースクライアントから感謝されることもあれば、希望通りの翻訳でないと言われたり、高いと言われたりすることもあります。

翻訳者や翻訳会社から、仕事をしやすいと思っていただけることもあるでしょうし、無理ばっかりいう会社/担当者だなと恨まれたりすることもあるでしょう。

同僚に言っていることは、どんな依頼されたら受けた人がやりやすいか、またやりにくいかを考えて準備や手配するとよいということ。私自身も翻訳をするので、受ける側の気持ちは分かり、できるだけ理解あるコーディネーターを増やしたいと考えています。

ソースクライアントと翻訳者や翻訳会社の間に立ち、つらい思いを強いてしまうこともありますが、板挟みの苦しみもあったりする、そんな仕事です。


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