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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

翻訳フォーラム主催「シンポジウム & 大オフ2017」に参加しました

fhon20170521

2017年5月21日日曜日、翻訳フォーラム主催「シンポジウム & 大オフ2017」に参加してきました。

初めての参加だったのですが、盛りだくさんでした。これをうまく自分の中で消化して活かしていかなければいけないのですが、そう、盛りだくさんだったのでうまいことまとめられる気がしません。そんなわけで、なんとなく大切だなと思ったことや心に残っていることをただただ並べ立ててみたいと思います。

言葉は変わっているかもしれませんが、自分が後で見てコアな部分が思い出せればよいかなと思っています。なにせ、情報はたくさんで書き取り切れない、話もしっかり聞きたいので下ばかり向いていたくない。その結果自分でも読めないようなメモ、しかも書き取った情報量の思った以上に少ないこと。仕方ないですね。

きっと、いろいろな方が情報を公開されるでしょうし、アルクのウェブサイトでもレポートが出るのではないかと期待しています。

井口耕二さん「イントロダクション」

Transcreationって普通の翻訳のことじゃないの?

わざわざTranscreationなどと言わず、「翻訳」と言っていても、きちんと説明できれば高く売ることはできる。

20ワードのキャッチコピーで4万ということもあった。(超おどろき! でも納得)
コピーによる効果は大きいことを納得いただいた。

高橋さきのさん「翻訳の変遷」

パンクチュエーション(句読点)、解体新書などで例示、古いものがあって新しいものが生まれた。
直訳(音訳)の限界から新たな漢字を作り出し、中国が逆輸入したものもあった。

明治には活版印刷が盛んになり、戦後には国字改革が行われた。

司書など、知識・教養が必要な仕事が安くたたかれる時代になった。

「敵に渡すな 大事なリモコン」(ツールのこと)

「直訳とは、意訳とは」

高橋さきのさん

(特許翻訳など)フローチャートも絵であり、そのロジックを変えないことを前提とすれば、ミラートランスレーションでなくてもよい。

深井裕美子さん

売り文句「貴社の商品の 売れる翻訳をいたします」

「足さない、引かない、動かさない」で頭がガチガチになりスランプに陥っていた。
高橋さきのさんの述語を中心に読む・訳すという話を聞いて解消!

「足さない、引かない、動かさない」はメッセージ(真意)についてのこと。

基本は厳しくしばりをかける、応用で徐々に緩めていく。

直訳と意訳の意味を辞書で調べた。
直訳の定義はばらけているが、意訳の定義は比較的まとまっている。

直訳・勝手訳のバランスをとるように考えれば、ちょうどよいところに落ち着くかも。

高橋聡さん

(IT翻訳の実例を挙げて説明してくださいました。この実例というのがわたしのような人間には分かりやすくてよいのですが、悲しいかな、これもメモが追い付かず、手元にあるノートを見ても、何が書いてあるのか判読が困難な状況です。使用されたスライドが展開されることを祈ります。)

自分の翻訳に根拠と説得力を

井口耕二さん

直訳と意訳は、「翻訳」「字面訳」「勝手訳」の3つに整理できる。

ジョブズの本の原書には、ホテルオークラで「unagi sushi」を食べたと記述があるが、ホテルオークラの寿司屋には鰻は置いていなく、あるのは「穴子」のためそのように訳した。(実際に行って穴子を食べたがうまかった、とのこと。写真付き。)

慣用句など、直訳にするか意訳にするかは状況次第。
ジョブズの本でも前後のつながりを考慮して直訳を採用したところがある。

翻訳フォーラムワークショップ「めだかの学校」発表会

『小公子』訳者の若松賤子さんは分かりやすい翻訳、初めて「ですます」調を取り入れた。

めだか千本ノック
場当たり的 → 意識的 → 無意識的に自動運転

述語を見つけて下線や囲みをつける。
主語を探す、なければ補う。

述語を特定して主語を探す。バラしたりくっつけたりする。
「きれつづき」を意識的に把握する。文の構成をより立体的にとらえる。

高橋聡さん「今日から使える最新辞書ブラウザ事情」

電子辞書を買うなら1年前のモデルでよい。翻訳者に必要なコンテンツはそうそう変わらない。

英英辞典はオンラインでも十分。

英和、国語辞典は無料よりも有料版。
無料版は出典に要注意。出自が明確でないものもある。

海野夫妻

『ビジネス技術実用英語大辞典V5』(うんのさんの辞書)についてお話。

新しい版には追加だけでなく、内容の更新もしている。常に新しいものを使ってほしい。
(V6が出た日には是非とも購入させていただこうと、心に誓いました。)

高橋さきのさん「述語から読む・訳す」

必要なスキルは得意な言語(日本語)で極めておく。
得意な言語でできないことは不得意な言語では「できない」「理解できない」。

述語から読む:衛星図を描く → 主語と述語が近い → ねじれようがない。

述語から訳す:原文と訳文を一度に考える。
ある程度整理できている人は、すぐにスピードが上がる。
 → あれも使える、これも使える → 配線がつながる → 「自動運転」化

整理ができていない人は、しばらくはスピードが落ちる。初期投資と考える。

深井さん

衛星図を使って述語から訳すよう考えたら自由度が上がった。

井口さん

英日、主語を足さずに述語を書き換えるとよい。読みやすくコンパクトになる。

深井裕美子さん「アウトラインで英文を正確に速く読む」

読めてないものは訳せない、読めているつもりが読めてない。

5W1Hで書き手が何を伝えようとしているかを理解する。

作文を書く際、英語圏ではまず設計図を書き、先生に見てもらって論理や作りについてアドバイスをもらって、本文を書き始める。

子どもだけでなく、大学生でも同じことをしている。TopicやSubjectについて考え、書く前に展開を考える。

衛星図などで構成を考えてみる。

このようにして書かれた英語原文は図に戻すことができる。

構造分析は翻訳にどう役立つか。
・読むスピードが上がる(「飛ばし読み」が可能になる)
・調べものの無駄が減る(ヤマがかけられる)
・誤訳が減る(あれ? おかしいぞ? と思うようになるため)
・訳文にメリハリがつき、論理的になる

引いて見る、寄って見る。近視眼的にならない。

細かいところまで見る。「だいたい」ではダメ。

トークセッション「何が出るかなQ&A」

ウォーミングアップが大事。英訳するなら、その分野のよい英文を読んで、よい状態になってから始める。
調べものとウォーミングアップを重ねて行う。
これからやるものより1段くらい易しいものを探して読むとよい。
訳者は知識だけでなく表現も大切。

同じ表現を使いがちということであれば、WildLightなどで確認するとよい。
癖は手持ちの表現がないから、繰り返し同じ表現を使ってしまう。

ゼロから日本語を書くより、日本語訳の方が頭の回転が遅くなる。
翻訳で自分の持っている表現の3割しか使えないと、そのうち日本語自体もその程度しか使えなくなる。

「ですます」「だ、である」をどちらも書くようにするとよい。

分からないようなことを聞けるような人間関係を作る。異分野も。

調べもののスピードアップのために、読むスピードを上げ、飛ばし読みをできるようにするとよい。最初は時間がかかるが、徐々にアンテナが立つようになる。

百科事典や大辞典などでざっと調べて、何を調べたいのかイメージを掴んで、それからネットで調べるとよい。

大切なのは語感。違和感を持つかどうか。

たくさん調べて比較する。コーパスをGoogle Booksや青空ウィングで見る。

原文がPositiveかNegativeか、どの程度そうなのか理解する。訳文も同じになるべき。
英英辞典には「in a negative way」のように記述があるので参考になる。

特定の分野の中で特異なものを作る。それから少しそれたものに手を広げる。

少数の翻訳会社から継続的に受注できると効果的。(調査時間、効果的な収入という意味で)

同じ分野、例えばITの中でも、取説と特許など、文体や特徴の違いすぎるものを扱うのはやめた方がよいかも。

やりやすかったものや、そうでなかったものなど、翻訳会社に伝えるとよい。
もちろんその場合コミュニケーションの仕方は重要になる。

得意分野は自然と絞られることもある。

翻訳者に向いていないのは、細かな違いを気にしない人、調べものがダメな人、言葉を大切にしない人。

ソースクライアントに「御社のためにはこうするとよい」と提案を伝える。そのためにはいくらかかるということも。

食えるめどが立ってから翻訳一本に絞る。いきなり会社を辞めるなどは考え直した方がよい。

大オフ会

昨年のJTF翻訳祭に続き、ここでもSNSでしか存じ上げなかった方々にお会いすることができました。
もちろん、シンポジウム中も何人か名刺交換をさせていただきました。

シンポジウムもオフ会も、1年越し、2年越しでやっと挨拶できた方も多く、とにかくうれしく、また感動でした。

驚いたのは、声をかけていただいた方が数名いらしたことです。SNSでの顔出し効果でしょうか。イベントの直前くらいは、やはり思い切って顔を出すべきなのかもしれませんね。お声をかけていただいた皆さん、ありがとうございます。本当にうれしかったです。

一方で、「参加されていたんだ、あいさつできなかった」という方も多かったことに後から気付くということもありました。

普段お会いすることのできない皆さんに会い、人脈を広げることができる貴重な機会であるだけでなく、コミュニケーションの決して得意ではないわたしでも楽しく時間を過ごすことができました。参加してよかったと感じています。

また次も参加できるよう、費用を稼がなければいけませんね。頑張ります。

まとまりのない投稿ですが、最後まで目を通していただきありがとうございます。ひどい内容ですが、ご容赦いただけますと幸いです。


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