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翻訳とWeb制作を基礎から分かりやすく学ぶ

おすすめの英日翻訳メモリの基本設定

tm-settings-en

翻訳メモリはデフォルトのまま作成してもよいのですが、分節で不都合が生じることがあります。SDL Trados Studio 2014で作成する英日翻訳メモリ設定の例をご紹介します。

「新しい翻訳メモリ」ウィザードを開始する

[ファイル]タブ—[新規]—[新しい翻訳メモリ]、または[翻訳メモリビュー]の[新しい翻訳メモリの作成]をクリック、あるいはAlt+Shift+Nを押下します。
「新しい翻訳メモリ」ウィザードが立ち上がります。

[新しい翻訳メモリ]—[全般]画面

作成する翻訳メモリの基本的な設定をします。

create-tm-1

項目 説明
名前 任意のファイル名を指定します。私は今回作る翻訳メモリをテンプレートとし、コピーして他のプロジェクトにも使用するため、「template_EN-JA」としました。
説明 入力してもしなくても構いません。
著作権 入力してもしなくても構いません。
場所 任意のディレクトリを指定します。
原文言語
訳文言語
原文言語と訳文言語をそれぞれ指定します。
文字タイプの訳語検索の有効化* この設定を有効にするか無効にするかについては「文字単位の訳語検索は有効にすべきか、それとも無効にすべきか。」が参考になります。

設定したら[次へ]をクリックします。

*英語UIでは「Enable character-based concordance search」であり、日本語のヘルプでは「文字単位の訳語検索を有効にする」と書かれているため、「文字タイプ」の記載はSDL社の誤りと思われます。この機能については、以下の説明があります。英日ともにSDLのHelpから転記します。Tradosでは、英語のHelpを読んだ方が分かりやすい場合が往々にしてあります。

If the Enable character-based concordance search option is selected, then as well as indexing words in a translation memory, SDL Trados Studio indexes groupings of characters within a word. This can result in more partial (fuzzy) matches and bigger indexes. For example, If you enable this option and you search the translation memory for the word Resource, your search results may include Resource, Resources and Sources. The search results include all three words because they each contain groupings of characters that are the same.

文字単位の訳語検索を有効にするオプションが選択されている場合、SDL Trados Studio は、翻訳メモリ内の単語だけでなく、単語内の文字のグループの索引を作成します。これにより、部分 (あいまい) 一致が増え、索引が大きくなる可能性があります。たとえば、このオプションを有効にして、翻訳メモリで「Resource」という単語を検索すると、「Resource」、「Resources」、「Sources」が検索結果として表示されます。これらの 3 つの単語は同じ文字のグループを持つため、検索結果にすべてが含まれます

[新しい翻訳メモリ]—「フィールドと設定」画面

カスタムフィールドと値を作成することで、翻訳メモリに登録する翻訳単位に情報を付加できます。設定しなくても問題ありません。

create-tm-2

項目 説明
名前 「Project」と入力します。
種類 プルダウンから「テキスト」を選択します。

[次へ]をクリックします。

[新しい翻訳メモリ]—[言語リソース]画面

[分節規則]を選択して[編集]をクリックします。

create-tm-3-1

デフォルトでは「Full stop rule」「Other terminating punctuation」「Colon」の3つが分節規則として並んでいます。

create-tm-3-2

分節規則—Colonを削除

「Colon」を選択して[削除]をクリックします。(アライメントする場合は、原文と訳文いずれもColonを削除することをお勧めします。)

分節規則—ソフトリターンを追加

[追加]をクリックして、画面右上の[詳細表示]をクリックします。

add-segment-rule-softreturn

項目 説明
説明 わかりやすく「Soft Return」と入れます。
分節の前 [\w\p{P}]\s?[\n]+
分節の後 \s?

上記が入力できたら[OK]をクリックします。

ソフトリターンを追加する方法は「ソフトリターンで分節を分割するには(Trados Studio)」でも紹介しています。

分節規則—タブを追加

[追加]をクリックします。

create-tm-3-tab

項目 説明
説明 わかりやすく「Tab」と入れます。
分節の前 任意
終了文字 タブ
分節の後 任意

なぜデフォルトの分節規則にタブが含まれていないのか不思議です。Trados 2007までは入っていたのですが。タブを文章の途中に入れることはないと思いますので、分節として分割した方が翻訳しやすいと考えます。

これで必要な分節規則の追加完了です。

create-tm-3-3

[OK]をクリックして「言語リソース画面」に戻ったら[終了]をクリックします。

create-tm-4

翻訳メモリの器が完成

これで翻訳メモリの器が完成しました。

英日翻訳を例にご紹介しましたが、日英でも考え方は同じです。

上記はあくまで一例です。データの特徴によって設定を変えて翻訳メモリを作成します。特にクライアントの指定がなければ、状況に応じて設定を変更して試しながら、翻訳しやすい環境を作りましょう。


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